FC2ブログ
  • ⇒クリックすると本文の文字サイズを変更できます
  • 特大

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

▲このページのトップへ戻る

スラム演技

  • 2012年10月05日(金) 23:40:00
  • 子育て
12京3540兆5830億人の河西ファンのみんな、

お久しブリーフ!

河西だよ。


今日は少しだけ、昔の話をさせてください。

あれは何年前のことだったでしょうか。

まだ演劇を始めたばかりの僕は、某劇団に俳優として出演していました。
その時僕が演じていたのは、こたつを舞台上に運ぶという大役でした。

新人としては異例の大舞台、極度の緊張と興奮から、こたつを持つ手が震えます。
それはそれは危なっかしい、綱渡りの演技でした。

そして千秋楽。
ついに僕はやってしまいました。

こたつを持ったまま、
「ドテッ」
と舞台から転落しました。

終演まで、残り10秒。
僕は敗北を確信し、客席にうずくまりました。


その時。


誰かがそっと僕の肩に手を置きました。

メガネの奥に優しい瞳が光るその人物は、こたつを僕に手渡し、こう言いました。

「あきらめたら、そこで公演中止だよ。」


その後のことはあまり覚えていません。
気付くと、公演は大成功のうちに終わっていて、ラスト10秒で奇跡の名演技を見せた僕は、その年のMVPに選ばれました。


そうです。

これこそが、僕と下西啓正さんの出会いでした。



翌年僕は、下西さんが主宰する劇団「乞局(こつぼね)」のオーディションを受け、『裂躯』という作品に出演しました。

今思えば、あのころが僕の演劇人生のピークだったのかもしれません。
尊敬する下西さんの下で、キラキラと輝いていました。
未来には希望しかありませんでした。


あの忌まわしい出来事が起こるまでは……




…なんかもう面倒くさくなってきたので、このへんは省略しますが、

まぁ、

ケガかなんかをしてしばらく演劇ができなくなった僕は非行に走りました。
そりゃあもう、ビックリするぐらいグレました。
多摩地区で有名なギャング集団「国分寺大人倶楽部」に入り、非行の限りを尽くしました。



そして、2年後。


これはつい先日のことです。

僕は不良仲間を引き連れ、乞局の稽古場に乗り込みました。

「乞局をぶっ潰してやるよ。」


そうつぶやいた僕に対して、乞局の重鎮、岩本えりさんが、
「靴を脱げ。」
と言ってきましたが、無視して土足で上がりました。

俳優の石田潤一郎さんが、
「お願いです。帰ってください。」
と頭を下げてきたので、モップで殴りました。

すると、乞局の狂犬、墨井鯨子さんがぶちギれ、
「これは岩本のぶん!これは石田のぶん!これは折られたモップのぶん!」
などと叫びながら、僕を殴りました。

大乱闘になりかけたその時、古株の三橋良平さんが、ついに口を開きました。

「……大人になれよ、河西。」

その一言で、場は静まりました。


(※ちなみに、もう一人の劇団員、田中のり子さんは、ただただ小便を漏らしていました。)


墨井さんが尋ねます。

「ど…どういうこと?」

三橋さんは、メガネをクイッと直し、答えました。

「河西は……役者だったんだ。」

そして三橋さんはすべてを説明しました。

僕がかつて役者だったこと。
MVPだったこと。
乞局に出演したこと。
ケガをしてグレたこと。

三橋さんの冷静な語り口調に腹を立てた僕は、彼に殴りかかろうとしました。



その時。



稽古場のドアがゆっくりと開き、あの人物が現れました。


下西啓正。


僕に、あきらめないことの大切さを教えてくれた人。





僕はその場に泣き崩れ、すがるように言いました。


「下西先生……演技がしたいです……」




………………………………………………………

………………………………………………………

………………………………………………………

………………………………………………………




そんな経緯で、乞局に出演することになりました。

本番まであと5日です。

役者をやるのは(本当に)2年ぶりなんですが、ブランクを感じさせないよう頑張るので、みんな観に来てね。

以下、詳細です。


……………………

乞局第21回公演
「傘月(サンゲツ)」

【脚本・演出】下西啓正

私たちの家は、干からびました。それでも今日も、シトシトと不純物混じりの雨が降り続いている。

【出演】
石田潤一郎・岩本えり・下西啓正・墨井鯨子・田中のり子・三橋良平(以上、乞局)/
河西裕介(国分寺大人倶楽部)・佐野陽一(サスペンデッズ)・村木雄(リジッター企画)
・稲葉佳那子・川崎桜・笹野鈴々音・田口朋子

【日程】2012年10月10日(水)~17日(水)
@新宿SPACE雑遊(新宿三丁目駅 C5出口目の前)
*全10ステージ
10(水)● 19:30
11(木)● 15:00 / 19:30
12(金)■ 19:30
13(土)15:00 / 19:00
14(日)15:00/◆ワークショップ(18:00~)
15(月) 19:30
16(火) 19:30
17(水) 15:00
※開場は開演の30分前 受付開始は開演の1時間

【チケット】(日時指定・自由席)
前売り・予約:¥3,200/当日¥3,500
●=前半割引 ¥2,700/当日¥3,000

■=「傘月」特製ガイドブックA5サイズ・フルカラー26頁(ポストカード付き)ご来場のお客様にプレゼント
◆ワークショップ=
14(日)18時より舞台上で、上演台本を使ったW.S開催
WSセット券:¥3,500(観劇料含む)
*その他の割引き
学生割引:¥2,700(当日券なし/要学生証提示)
喪服割引:¥2,700(当日券なし/受付時確認有)

※15歳未満入場不可

チケットのご予約はこちらか、もしくは河西に直接ご連絡ください
予約フォーム




絶対に、絶対に観に来てね!

じゃあの。
スポンサーサイト

▲このページのトップへ戻る

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 
なんだ宣伝か…
  • きもと
  • URL
  • 2012年10月07日(日)21:16 [編集]
No title 
>きもとさん

スラム演技です。
  • 河西裕介
  • URL
  • 2012年10月10日(水)01:37 [編集]

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。