星読みの魔女ステラ
- 2018年02月10日(土) 23:34:58
- 奮闘記
夜。
台本書かなくちゃ、台本書かなくちゃ、
って、パソコンに向かってうんうん唸っていたのだけど、
一文字も進まなくて、
タバコでも吸おうって窓を開けたら、
ベランダに、星読みの魔女がいた。
「あ、こんばんは……」
「キラキラのお星さま~☆」
「ご機嫌ですね……」
「河西くんはつれない顔ね」
「台本がぜんぜん書けなくて」
「そんなのいつものことじゃない!」
「まあ、そうなんですけど……」
「そんな河西くんにプレゼントをあげるわ!」
そう言って魔女は、アンドロメダとポルックスを置いていった。
僕はタバコを吸いながら、
「あー、どうせくれるなら、いなくなってもいなくなっても何度だってよみがえるやつにしてくれよ」
なんて思った。
部屋に戻り、魔女の顔と声とにおいについて考えた。
ちょっとだけ勃起した。
自慰はしなかったけれど。
そういえば去年、『ウロボロス』っていう星についてのお話を書いた。
星について何も知らないのに。
好きな星はアンタレス。
赤い星らしい。
それ以外何も知らない。
アンタレスってどんな星。
ライラックってどんな花。
「あーあ」
僕は冷えた床に横たわる。
夜。
どこまでいっても、ただ、ただ、夜。
僕なんか死んでしまってもいいから、
僕の大切な人に流れ星が届いて、
ずっと泣いちゃうことがありませんように。
おやすみ。
台本書かなくちゃ、台本書かなくちゃ、
って、パソコンに向かってうんうん唸っていたのだけど、
一文字も進まなくて、
タバコでも吸おうって窓を開けたら、
ベランダに、星読みの魔女がいた。
「あ、こんばんは……」
「キラキラのお星さま~☆」
「ご機嫌ですね……」
「河西くんはつれない顔ね」
「台本がぜんぜん書けなくて」
「そんなのいつものことじゃない!」
「まあ、そうなんですけど……」
「そんな河西くんにプレゼントをあげるわ!」
そう言って魔女は、アンドロメダとポルックスを置いていった。
僕はタバコを吸いながら、
「あー、どうせくれるなら、いなくなってもいなくなっても何度だってよみがえるやつにしてくれよ」
なんて思った。
部屋に戻り、魔女の顔と声とにおいについて考えた。
ちょっとだけ勃起した。
自慰はしなかったけれど。
そういえば去年、『ウロボロス』っていう星についてのお話を書いた。
星について何も知らないのに。
好きな星はアンタレス。
赤い星らしい。
それ以外何も知らない。
アンタレスってどんな星。
ライラックってどんな花。
「あーあ」
僕は冷えた床に横たわる。
夜。
どこまでいっても、ただ、ただ、夜。
僕なんか死んでしまってもいいから、
僕の大切な人に流れ星が届いて、
ずっと泣いちゃうことがありませんように。
おやすみ。
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