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ワンダーランド第2話【朔】

  • 2014年08月24日(日) 23:59:37
  • 奮闘記
8月24日(日)天気:晴れ

今日は上野の変な模型の展示をパータリプトラちゃんと観に行きました。
僕は正直よくわからなかったのだけど、
東京タワーが怪獣にぶち壊されている箱庭みたいのを見たり、
僕の嫌いな西荻窪駅がすごく小さい箱庭でリアルに再現されていたりして、
わりと楽しかったです。

熱帯モンスーン気候(Am気候)ちゃんは、珍しく沿ドニエストル風の洋服を着ていて、
伊達メガネなんかをかけていて、
めがねっこフェチの僕としては、
「ああ、もう、どうにもたまらん。」
という心持ちでした。

そのあと二人は沿ドニエストルとモルドバの国境問題について朝までしゃべりました。

議論自体もとてもエキサイティンッッ!!だったのだけど、
そんなことより、
僕は、チェルノーゼムちゃんと手をつないで歩いたことが、
何よりも印象的でした。
パンパもグランチャコもメサもビュートも、
「手をつなぐ」という行為の前には所詮地理Bの用語で、
「手をつなぐ」よりも尊い事柄がはたしてこの世に存在するのか、
僕はそのことを考えながら、
黄色い電車に乗って家に帰るのでした。

タクラマカン砂漠ちゃんは、
そんな僕の考えなどしらず、
ただただ子供みたいに、
「河西くん、手をつなぐの、地味に嬉しかった(汗)」
などという、メールを、送ってくるのでした。

僕は、
「もうどうにでもなれぃ!!!!!!!」
とゆう状態になってしまって、
ただただ、ユーチューブで動画を見ました。

明日もコルホーズソフホーズちゃんの笑顔が見られれば、
これ以上の幸せはないのです。

終わり

【以上、供述調書より、原文ママ】

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ワンダーランド第1話【京子ちゃん】

  • 2014年08月23日(土) 10:37:25
  • 奮闘記
8月23日(土)天気:晴れ

前回のブログでも書いたけれど、
久しぶりに新作本公演をやるよ。

『ワンダーランド』というお話をやります。
(ワークショップ&オーディションもやるよ。気になる人は、前回のブログを読んでみて。)



僕は産まれてから今までに、長編を9本書いてて、

リバース
チャイルドプレイ
メリー
ハローワーク
グロテスク
ガールフレンド
ストロベリー
ホテルロンドン
マリア

という全部の作品が、それぞれ内容は違うんだけども、
根底にあるものはずっと同じで、
で、
今回の

ワンダーランド

は、
今までの9本で表現してきた、僕にとって本当に本当に大切な事柄を、
全部詰め込んでやろうと思っている。



だからね、
これでダメなら仕方ないや。



とか。

とか、
昨夜とかは、そんなこととかを、考えたりとかしながら、
所沢の町を何時間も歩いた。

電灯がぜんぜん無い真っ暗な道で、
だんだん心細くなって、
本当に誰一人歩いていないから、
もう鼻歌をフルボリュームで鼻ずさむことができて、
知らない家からたまに声が聞こえてきたりして、
殺人事件かと思うぐらい男の叫び声が聞こえてきたり、
大丈夫かなと思っていると、
カナブンが顔面に激突して来たり、
所沢はなかなかどうしてデンジャラス・ジェット・シティで、
そういえば昔死ぬほど好きだった女の子、あ、いや、「死ぬほど」っていうか実際に半分死んだ、
女の子が、あ、いや、女の子って歳じゃねえな、あ、いや、どうでもいいや、
そんな人が住んでいたのは所沢だったな、なんてことを思い出したりして、
午前4時に泣きながら原付で所沢から国分寺まで帰ったこととか、
号泣して望月さんや昔の劇団員さんに電話したこととか、
そんな、どうでもいいくらいどうでもよくないことを、久方ぶりに思い出して、
まあ、なんか涼しかったのに汗が止まらなくって、
もともとひどいわき汗が、とんでもないことになって、
つーか汗が止まったことなんて産まれて一度もねーよ。



更年期障害か。



そのあと、
「世界平和に関する重要な会議」
に参加するような
「世界各国の要人」
に送る重要な書類を、
「封筒に詰めて郵便番号ごとに分ける」
という極秘任務を行い、
僕自身も心から世界平和を願い、
あまりにも切実に願いすぎて、一睡もせずに朝、
家に帰り、
ペットのしろたん(アザラシ・♂・8歳・人間でいうと37歳)に
「ただいまー。」
って言ったら、
「かさいくんおかえりー」
って言ってきて、

僕「なんだ起きてたのかー。」
し「うん。」
僕「ごめんね、連絡もせずに朝帰りして……」
し「しんぱいしたよー。」
僕「世界平和に関する極秘の任務があって。本当ごめん。」
し「せかいじゅうの、ひとごろしを、やっつけるやつ?」
僕「そう!よく知っているね。」
し「うん。きょうこちゃんにきいた。」
僕「京子ちゃんに?」
し「うん。あ、そういえば、きょうこちゃんから、るすでん、が、はいってたよ。」
僕「あ、マジで?」
し「うん、まじだよ。あ、でも、そんなことより、おるすばんのごほうびにアイス、」
僕「うるせーぬいぐるみ」

僕はうるせーぬいぐるみをポイと放って、
留守電を再生した。

京子ちゃんはいつものかわいくないドス低い声で、

「河西くん、久しぶり、元気?
あのね、今日はあなたに伝えたいことがあるの。
これだけは、あなたに言っておかなくちゃいけないの。
あのね。
アフリカにはね、コンゴ共和国と、コンゴ民主共和国があって、この二つは別の国なの。
紛らわしいよね。
同じように、中米には、ドミニカ共和国と、ドミニカ国があって、これも別の国なの。
それから、南太平洋に浮かぶバヌアツ共和国は、」

「ピーーーーー。」

京子ちゃんのメッセージは途中で切れていた。



僕は、わき汗が、
「ドビュシャアァァァァァァァァ!!!!」
と、出た。



ああ。

大変だ。



京子ちゃんは明日の朝汽車に乗り、東北の町に転校してしまう!



僕はあわててパソコンを開いた。

僕にはパソコンがすべてで、
ワードがすべてで、
それはつまり、
世界を救うために、
僕はワードで文字を打つんだ。



僕は戯曲を書く。



それが世界のすべてだ。



それだけがワンダーランドなんだ。






つづかない

あるいは

つづく

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