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おじいちゃんの夢

  • 2013年09月28日(土) 20:07:26
  • 子育て
ご無沙汰しております。
河西です。

今日は少しだけ、真面目な話をさせてください。
僕のおじいちゃんの話です。



おじいちゃんは、僕が物心ついたころから、ずっと入院していました。
小学生の僕は、特別おじいちゃんっ子というわけではなかったのですが、お見舞い品のお菓子やら果物やらが欲しくて、よく病室へ通っていました。

おじいちゃんは、今思えば、少しぼけていたのかもしれません。
毎日毎日、同じ話をしていました。




おじいちゃんが若いころ。
日本はアメリカと戦争をしておった。

戦争は、何もかもを壊してしまった。
人の命までも壊したんじゃ。

おじいちゃんは大学生だったから、徴兵は免除されとった。
当時は大学に進学する者など、一握りだった。
たくさんの仲間が戦争に行き、そして、二度と帰ってこなかった。
おじいちゃんだけが戦争に行かず、自分のやりたいことをやっていた。

おじいちゃんには夢があったんじゃ。
お国のために戦いたい気持ちももちろんあったが、
それ以上に、どうしても叶えたい夢があった。

在学中にお前のおばあちゃんと出会い、結婚し、お前の母さんが産まれた。
すべてが順調じゃった。

そしてついに、あと少しで夢が叶う、というところで、おじいちゃんにも来たんじゃ。
召集令状の赤い紙が。

戦局の悪化に伴い、文系学生は徴兵の対象となったんじゃ。
おじいちゃんは夢をあきらめ、戦地へ行った。

やがて戦争が終わった。
命こそ助かったが、その後の暮らしは大変じゃった。
夢どころじゃない、その日その日、食べていくので精一杯じゃ。

それでも何とか娘を育てあげ、妻に先立たれ、お前が産まれ、気づけばわしは、ヨボヨボのじじいになっとった。
後悔はないよ。
わしはわしのやるべきことをやった。
後悔はない。

……いや、それは嘘じゃ。

今でもな、夢に出てくるんじゃよ。
若いころ思い描いた世界が。
あのころ抱いていた夢を、今でも夢に見るんじゃ。

おかしいじゃろ?

なあ、裕介。
わしはな、もう長く生きられん。
そこでお前に頼みがあるんじゃ。

わしの代わりに、わしの夢を叶えてくれんか……?
裕介が叶えてくれれば、わしは安らかに眠ることができる……

叶えてくれんか?
わしの夢……

「映画監督さんと合同でワークショップオーディションをする」……



頼んだぞ……裕介……





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……………………………………………………………






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浮間ベースプロジェクト
「クリエイターと共に育つ Vol.1」
吉田光希(映画監督)河西裕介(演出家)による ワークショップオーディション


【会場】
東京都北区浮間4-21-13 
株式会社リトルウイング内 浮間ベース

【内容】
このワークショップオーディションは2名のクリエイター(吉田・河西)両名から
ワークショップを受けられます。
演出家の希望により一人一人としっかり向き合う場にしたいため、応募者多数の場合は
書類審査をさせていただき、参加者を決定させていただきますので、予めご了承ください。

1日目 10月11日(金) 13:00~22:00 (詳細は後日発表します。)
2日目 10月12日(土) 13:00~22:00 (詳細は後日発表します。)
3日目 10月13日(日) 13:00~22:00 (詳細は後日発表します。)
4日目 10月19日(土) 無料発表会(発表会は14時開始予定) 
【15日(火)~18(金)の間で発表会にむけての稽古を随時行います。】

【参加費】
30,000円(税込)
※全日程を通しての受講料になります。1日ごとのお申込みでも受講料は変わりません。
※途中返金はいたしかねます。

【応募締切】
9月30日(月)必着

【応募方法など】
↓以下のサイトを見てください。
浮間ベースホームページ
↑僕と吉田監督と青山プロデューサーの対談記事も載ってます。



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死んだおじいちゃんのためにも、皆さん来てください。


締め切りが明後日(必着)です。
急いでください。

参加費が3万円です。
すでに数人の役者さんから、
「参加費が払えないので今回は断念します。」
と言われました。

演劇界には、ワークショップに3万円出すという文化がないのかもしれません。

このままだと、吉田監督目当ての俳優さんばかりが参加して、
「河西って誰だよ。お前いらねーから、吉田監督にもっと教わりてーよ。」
と言い、僕は泣いてスタジオを飛び出し、数時間後、埼京線が人身事故で止まる。

そんな悪夢を見て、眠れません。

河西目当ての俳優さんも、来てください。
お願いします。




死んだおじいちゃんのためにも。
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