卑猥な節分
- 2013年02月03日(日) 19:06:35
- 子育て
今日は待ちに待った節分だったので、お豆まきをした。
ワクワクして早朝から家を飛び出し、近所の三平ストアへ行った。
「お豆はどこかなぁ、かわいいかわいい、お豆はどこかなあ!」
と、一人でしゃべりながら店内をウロウロしていたら、かわいい女の店員が話しかけてきた。
「お客様、何かお探しですか?」
僕は店員の察しの悪さに驚き呆れつつも、「一刻も早くお豆まきをしたい」という想いから、彼女の肩にそっと手を置き、こう尋ねた。
「……お姉さん、お豆はどこにありますか?」
店員は「ポッ」と頬を赤らめた。
「……えっ……?」
「あれ、聞こえなかったかな。僕はね、お豆を探してるんだよ。」
「お豆……ですか?」
「ああそうさ。ちょっと、早くしてくれないか?早くお豆を手に入れて、指先でいじくりまわしたり、舌の上で転がしたりしたいんだ。」
そう言うと僕は彼女の背中に手をまわした。
「あ……お豆……は……こちら……に……」
「ああ、それでいい。」
小刻みに震えながら豆売場に案内する彼女の姿を見ているうちに、僕の中のもう一つの欲望――今年は決して開けまいと誓っていた禁断(パンドラ)の箱――を、解放したい衝動に駆られた。
「こ、こちらがお豆でございます……」
「ああ、ありがとう。素晴らしいお豆だ。」
「お会計はあちらで……」
「すみません、もう一つ、いいですか?」
「……まだ何か……?」
「恵方巻き……恵方巻きはありますか?とびきり大きくて、太いやつ……」
「ひ、ひ、ヒィィィィィィィィィィィィ!!」
---------------------------------------------------------------
こうして豆と恵方巻きを購入し、家路を急いだ。
まったく。
無駄な時間を食ってしまった。
あの店員ときたら。
最近のティーンエイジャーは、節分を重要視しないのだろうか。
家に着くと、もう鬼が待っていた。
「殺られる前に殺れ」
というのが、僕が中学生の頃に出て行った父さんの教えだったから、力の限り、鬼めがけて豆を投げつけた。
例年であれば、ここから血で血を洗う死闘が始まるのだが、今年は様子が違っていた。
鬼が無抵抗のまま、うつむいているのだ。
「おい鬼!どうした!かかってこいや!」
「すみません。今、戦える精神状態じゃなくて……どうぞ豆を投げつけて、殺してください。」
僕は29年間豆まきをしてきたが、こんなことを言われたのは、初めてである。
「おいおい、ちょっと待ってくれよ。無抵抗の鬼に豆を投げつけたら、今流行りの『体罰』になっちまうぜ。いったい、どうしたっていうのさ。」
鬼は僕と目を合わさずに、消え入るような声で言った。
「実はさっき……小さな子供に馬鹿にされて……いまどき、節分なんて流行らないって……鬼なんてダサいって……」
やれやれ。
「若者の節分離れ」が叫ばれて久しいが、どうやら僕が思っていた以上に事態は深刻みたいだ。
「それは、切ないな。」
「はい……やっぱり鬼は時代遅れなんでしょうか……」
「うーん。僕は全然そう思わないけど、やっぱりちょっと子供ウケは悪いかもしれない。」
鬼は泣きそうになりながら、僕に懇願した。
「どうしたら……どうしたらいいか、一緒に考えてくれませんか……」
僕は高学歴の頭脳を活かし、助言をした。
「やっぱり鬼っていう表記が少々堅苦しい印象を与えるかもしれないね。カタカナでオニにしたらどうだろう。」
「オニ!いいですね!だいぶ柔らかい印象です。」
「そうだね。さらに、今若者に大人気のタレントといえば、つのだ☆ひろさんや、ダイアモンド☆ユカイさんだ。彼らのように、名前に☆を入れてみようか。」
「オ☆ニ。」
「いいね!だいぶ今風になってきたゾ!」
「あ、ありがとうございます!」
「さあ、最後の仕上げだ。今、若者の間で大人気の、『アムラー』や『シノラー』といった言葉。それらの共通点はわかるかい?」
「きょ、共通点……?」
「ああ。共通点さ。」
「うーん……なんでしょう……?」
「みんな、語尾に伸ばす棒が付いているのさ。」
「ハッ……!!確かに!!」
「そうさ!今日からお前の名は、オ☆ニーだ!!」
「わあい!!これで若者に大人気だネ!!」
「さあ、行ってこい!!オ☆ニー!!」
「はいっ!!」
という、夢を見た。
ワクワクして早朝から家を飛び出し、近所の三平ストアへ行った。
「お豆はどこかなぁ、かわいいかわいい、お豆はどこかなあ!」
と、一人でしゃべりながら店内をウロウロしていたら、かわいい女の店員が話しかけてきた。
「お客様、何かお探しですか?」
僕は店員の察しの悪さに驚き呆れつつも、「一刻も早くお豆まきをしたい」という想いから、彼女の肩にそっと手を置き、こう尋ねた。
「……お姉さん、お豆はどこにありますか?」
店員は「ポッ」と頬を赤らめた。
「……えっ……?」
「あれ、聞こえなかったかな。僕はね、お豆を探してるんだよ。」
「お豆……ですか?」
「ああそうさ。ちょっと、早くしてくれないか?早くお豆を手に入れて、指先でいじくりまわしたり、舌の上で転がしたりしたいんだ。」
そう言うと僕は彼女の背中に手をまわした。
「あ……お豆……は……こちら……に……」
「ああ、それでいい。」
小刻みに震えながら豆売場に案内する彼女の姿を見ているうちに、僕の中のもう一つの欲望――今年は決して開けまいと誓っていた禁断(パンドラ)の箱――を、解放したい衝動に駆られた。
「こ、こちらがお豆でございます……」
「ああ、ありがとう。素晴らしいお豆だ。」
「お会計はあちらで……」
「すみません、もう一つ、いいですか?」
「……まだ何か……?」
「恵方巻き……恵方巻きはありますか?とびきり大きくて、太いやつ……」
「ひ、ひ、ヒィィィィィィィィィィィィ!!」
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こうして豆と恵方巻きを購入し、家路を急いだ。
まったく。
無駄な時間を食ってしまった。
あの店員ときたら。
最近のティーンエイジャーは、節分を重要視しないのだろうか。
家に着くと、もう鬼が待っていた。
「殺られる前に殺れ」
というのが、僕が中学生の頃に出て行った父さんの教えだったから、力の限り、鬼めがけて豆を投げつけた。
例年であれば、ここから血で血を洗う死闘が始まるのだが、今年は様子が違っていた。
鬼が無抵抗のまま、うつむいているのだ。
「おい鬼!どうした!かかってこいや!」
「すみません。今、戦える精神状態じゃなくて……どうぞ豆を投げつけて、殺してください。」
僕は29年間豆まきをしてきたが、こんなことを言われたのは、初めてである。
「おいおい、ちょっと待ってくれよ。無抵抗の鬼に豆を投げつけたら、今流行りの『体罰』になっちまうぜ。いったい、どうしたっていうのさ。」
鬼は僕と目を合わさずに、消え入るような声で言った。
「実はさっき……小さな子供に馬鹿にされて……いまどき、節分なんて流行らないって……鬼なんてダサいって……」
やれやれ。
「若者の節分離れ」が叫ばれて久しいが、どうやら僕が思っていた以上に事態は深刻みたいだ。
「それは、切ないな。」
「はい……やっぱり鬼は時代遅れなんでしょうか……」
「うーん。僕は全然そう思わないけど、やっぱりちょっと子供ウケは悪いかもしれない。」
鬼は泣きそうになりながら、僕に懇願した。
「どうしたら……どうしたらいいか、一緒に考えてくれませんか……」
僕は高学歴の頭脳を活かし、助言をした。
「やっぱり鬼っていう表記が少々堅苦しい印象を与えるかもしれないね。カタカナでオニにしたらどうだろう。」
「オニ!いいですね!だいぶ柔らかい印象です。」
「そうだね。さらに、今若者に大人気のタレントといえば、つのだ☆ひろさんや、ダイアモンド☆ユカイさんだ。彼らのように、名前に☆を入れてみようか。」
「オ☆ニ。」
「いいね!だいぶ今風になってきたゾ!」
「あ、ありがとうございます!」
「さあ、最後の仕上げだ。今、若者の間で大人気の、『アムラー』や『シノラー』といった言葉。それらの共通点はわかるかい?」
「きょ、共通点……?」
「ああ。共通点さ。」
「うーん……なんでしょう……?」
「みんな、語尾に伸ばす棒が付いているのさ。」
「ハッ……!!確かに!!」
「そうさ!今日からお前の名は、オ☆ニーだ!!」
「わあい!!これで若者に大人気だネ!!」
「さあ、行ってこい!!オ☆ニー!!」
「はいっ!!」
という、夢を見た。
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